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高性能住宅

断熱等級7とは?
等級6との違い・メリット・費用・注意点を解説

断熱等級7は、UA値0.20〜0.23という国内最高水準の断熱性能を持つ新基準です。
等級6との違い、メリット・デメリット、費用や注意点、必要な気密性・換気・日射遮蔽のポイントから補助金や家づくりの進め方まで詳しく紹介します。

断熱等級7とは

断熱等級7とは

 

断熱等級7とは、2022年の省エネ基準改正で追加された住宅の断熱性能の最高基準です。

 

国内の気候・地域特性に合わせて設定されており、UA値は 0.20〜0.23 W/㎡・K 程度を求められる極めて厳しい水準となっています。

 

断熱等級7では、このUA値が住宅の性能を大きく左右するため、設計段階で丁寧な検討が必要になります。

さらに、従来の断熱等級6よりも高い断熱性が求められるため、少ない暖房でも室内が暖かく保ちやすいという特徴があります。

 

 

断熱等級7が登場した背景

断熱等級7が登場した背景には、ZEHやHEAT20(G2・G3)の普及、家の省エネ性能を高めたいという動きが広がってきたことがあります。
 
最近では、少ないエネルギーで快適に過ごせる家が人気になっており、電気代が上がっていることもあって、より性能の高い家づくりが求められるようになりました。

 

 

断熱等級(5・6・7)比較

断熱等級(5・6・7)比較

 

 

断熱等級5〜7の性能差はUA値で明確にわかれています。

 

等級 UA値の目安 性能の特徴
等級5 0.87~0.60 ZEH基準相当。一般的な省エネ住宅。
等級6 0.46~0.34 HEAT20 G2レベル。さらに高い断熱性能。
等級7 0.23~0.20 HEAT20 G3基準。国内最高水準の住宅性能。

 

 

等級6と7の違い

  • 断熱材の厚みがさらに増える
  • 窓性能がワンランク上(トリプルガラスが標準級)
  • 暖房エネルギーがさらに約20~40%削減可能
  • 施工精度の重要度も上がる

 

 

断熱等級7のメリット・デメリット

断熱等級7のメリット・デメリット

 

以下の表は、断熱等級7の住宅のメリット・デメリットをまとめたものです。快適性や省エネ、健康面などを確認できるため参考にしてください。
 
 

項目 メリット デメリット
快適性 ・冬でも家全体が暖かい

・温度差が少なく過ごしやすい

・夏の遮熱対策をしないと暑く感じることがある
省エネ ・冷暖房費が大幅に下がる

・エアコン1台でも快適にしやすい

・設備・仕様が上がる分、建築費が高くなる
健康・安全 ・ヒートショックのリスク減

・結露しにくく家が傷みにくい

・高断熱ほど気密・換気の計画が重要になる
家づくり ・満足度が高い

・長期的な資産価値が上がりやすい

・施工精度が求められるため業者選びが重要


高い断熱性能と気密性を組み合わせることで室内温度が安定し、家庭の光熱費削減にも大きく貢献します。

 

断熱等級7は多くのメリットが得られる一方で、性能を十分に発揮するためには計画と施工の質が欠かせません。特性を理解したうえで、自分たちの暮らしに合ったレベルを選ぶことが大切です。

 

 

気密性・換気・日射遮蔽との組み合わせで住宅性能を最大化

気密性・換気・日射遮蔽との組み合わせで住宅性能を最大化

 

断熱等級7の性能を最大限に活かすには、断熱単体では不十分です。

 

  1. 気密性(C値)
    隙間が少ないほど暖かい空気が漏れず、省エネ性が向上します。
    特に高断熱の住宅では、断熱材の性能を十分に発揮させるために気密性の確保が不可欠です。
    目安:C値0.5以下(できれば0.3以下) 
  2.  

  3. 換気計画
    高気密住宅ほど計画換気が重要で、24時間換気が性能の要です。
    気密性が不足すると換気計画が正しく機能せず、結露や温度ムラの原因にもなるため、施工段階での気密性の管理が重要になります。 
  4.  

  5. 日射遮蔽
    夏の暑さ対策として庇・ブラインド・窓仕様が必要です。 
  • 庇(ひさし)
  • 外付けスクリーン
  • Low-Eガラスの選択

日射を防ぐことで快適性が大幅アップ。
 
「断熱 × 気密 × 換気 × 日射遮蔽」の4点セットで、住宅の性能は最大化されます。
 
 

断熱材・仕様選びで変わる住宅性能と家づくりの満足度

断熱材・仕様選びで変わる住宅性能と家づくりの満足度

 

同じ断熱等級7でも、断熱材の種類や厚み、窓の仕様によって性能差が大きく生まれます。

 

種類 特徴
高性能グラスウール(16K~24K) コスパが良く性能も高い
吹付ウレタンフォーム 気密が取りやすい
セルロースファイバー 調湿性能と防音性が高い
外張り断熱材(XPS・フェノールフォームなど) 熱橋が減り断熱性が高い

 

窓は樹脂サッシ・トリプルガラスがほぼ必須となります。

断熱材の選び方は家づくりの満足度に直結するため、地域気候や住宅仕様に合わせて慎重に検討することが重要です。

 

高断熱住宅に活用できる補助金まとめ

高断熱住宅に活用できる補助金まとめ

 


断熱等級7・HEAT20(G2以上)を満たす住宅なら、以下の補助金が検討できます。
 
 

補助金名 対象
子育てエコホーム支援事業 高性能住宅(ZEH・省エネ基準上位)
地域型住宅グリーン化事業 地域工務店の高性能住宅
ZEH補助金 ZEH基準を満たす住宅
自治体補助金 各自治体の省エネ支援制度


補助金を活用することで、初期費用の負担を抑えながら高性能化が可能です。

 

 

断熱等級7を活かした理想の家づくりの進め方

断熱等級7を活かした理想の家づくりの進め方

 

断熱等級7は、2025年時点で日本最高クラスの快適性と省エネ性を持つ基準です。

その力を十分に活かすためには、地域に合った断熱材や窓の選定、UA値・C値の確認、施工精度の高い建築会社選び、日射遮蔽の計画、そして補助金の活用といった要素を総合的に計画することが重要です。

また、断熱、気密(C値)、換気、日射遮蔽の4点をバランスよく整えることで、冬は暖かく夏は涼しい快適な室内環境を実現できるでしょう。
このように、住宅の各要素を総合的に判断しながら家づくりを進めることで、理想の高性能住宅を手に入れることが可能になります。