【2025年版】福井県V2H補助金ガイド
申請から交付まで解説

V2Hとは？補助金の仕組みや目的をわかりやすく解説

 

V2H（Vehicle to Home）とは、EV（電気自動車）に蓄えた電力を家庭に供給する仕組みのことです。専用の機器（V2H機器）を自宅に設置することで、クルマを“動く蓄電池”として活用できるようになります。

 

専用のV2H機器を設置することで、車を“動く蓄電池”として活用でき、停電時や夜間にも電気を使うことができます。太陽光発電と組み合わせれば、家庭のエネルギーを「つくる・ためる・使う」サイクルが完成します。

 

 

高額な導入費を支援する「V2H補助金」

V2H機器の導入には本体・工事費を含めて約100万円前後かかることもあります。
その初期費用を軽減するために、国や自治体が設けているのが「V2H補助金制度」です。
条件を満たせば、導入費用の一部（数十万円規模）が補助され、国と自治体を併用できる場合もあります。

 

 

補助金の目的は「再エネ普及と防災強化」

V2H補助金の目的は、単に費用を助成することではなく、

 

• 再生可能エネルギーの有効活用
  
• 災害時の電力確保
  
• カーボンニュートラル社会の実現

といった、持続可能な社会づくりを支えるための取り組みです。

 

 

2025年 福井県で利用できるV2H補助金情報

 

2025年度、福井県ではV2H設備の設置に対して補助金制度が継続されています。

福井県の補助金では、V2H機器本体の費用だけでなく、工事費用も含めて補助されるのが特徴です。具体的には、機器費用の1/2以内、上限30万円が交付されます。

 

申請期間：2025年4月1日～2026年3月31日（予定）

 

※予算の上限に達し次第、受付が終了する可能性がありますので、早めの確認・申請をおすすめします。

また、国の補助金との併用も可能なケースが多く、うまく活用すれば実質負担額を大幅に減らすことが可能です。詳細は後述します。

 

 

V2H補助金の対象条件と申請できる人

 

福井県のV2H補助金を申請できるのは、以下の条件を満たす個人または法人です。

 

• 福井県内に住民票がある、または事業所があること
• EVまたは電気自動車（PHEVを含む）を所有している、または同時に導入予定であること
• 補助対象設備（V2H機器）を県が認定する機種から選び、正規の設置工事を行うこと
• 補助金の報告義務を果たすこと

また、過去に同様の補助金を受けたことがある場合、再度の申請ができない場合もあるため事前確認が必要です。

 

 

国と自治体の補助金、併用はできる？

 

結論として、国の補助金と福井県のV2H補助金の併用は可能です。ただし、以下の点に留意しましょう。

 

• 国と県で対象となる設備や設置条件が異なることがある
• 申請書類をそれぞれの制度に合わせて個別に提出する必要がある
• 同一費用項目に対して二重で補助されることはない

国の補助金と県の補助金を併用することで負担が大幅に軽減される一方、申請の手間やスケジュール管理が重要になるため、施工業者に相談することをおすすめします。EVをすでに所有している方は、車種とV2H機器の相性を事前に確認することも大切です。

 

 

補助金申請の流れ

 

福井県でV2H補助金を受けるための基本的な流れは以下の通りです。

 

1. 設置予定のV2H設備を選定（補助対象機種か確認）
2. EV（電気自動車）の所有確認、または導入予定の証明
3. 工事業者と設置計画を立てる
4. 補助金申請書の提出（必要書類も添付）
5. 審査・交付決定通知の受領
6. 実際の工事・設置の実施
7. 完了報告書の提出
8. 補助金の交付

スムーズな申請のためには、早めの準備とスケジュール管理が欠かせません。交付決定前に設置工事を行ってしまうと、補助金が受けられないので特に注意が必要です。

 

補助金申請書提出方法について

申請書類の提出は、郵送または窓口持参が基本となります。（※市町村によって異なる場合あり）
提出先や宛先住所、担当窓口名は、福井県の公式サイト・令和7年度 Ｖ２Ｈ充放電設備設置支援事業補助金をご確認ください。
また、事前に予約制の相談窓口を利用できる自治体もあるため、事前確認を行うと良いでしょう。

※注意点：交付決定前に設置工事を始めてしまうと補助金が受けられなくなるため、必ず「交付決定通知」後に工事を行ってください。

 

V2H導入の費用目安と補助金による実質負担額

 

V2H設備の導入にかかる総費用は、おおよそ以下の通りです。

 

• V2H機器本体：60万円〜100万円
• 工事費用：20万円〜40万円

合計で80万円〜140万円が一般的な費用となります。これに対して、福井県や国の補助金を活用すれば、実質負担額を50万円以下に抑えることも可能です。

V2Hの充放電システムを正しく理解し、補助対象となる機器や条件をしっかり確認し、信頼できる工事業者に相談しましょう。

 

補助金を利用する際の注意点と条件

 

補助金申請にはいくつかの注意点があります。

 

• 補助対象となる設備は、県が認定した機器に限る
• 工事着手は交付決定後に行う
• 報告書の提出が義務付けられている（工事完了後）
• 申請書類に不備があると審査に時間がかかる

また、申請の受付期間や予算枠には限りがあるため、早めの行動が肝心です。毎年、予算が終了次第締め切られるケースが多いため、設置の意思がある場合は速やかな準備が求められます。

 

V2H補助金を活用するメリットと将来性

 

V2Hの導入は、経済的なメリットだけでなく、災害時のバックアップ電源としても注目されています。EVと組み合わせることで、家庭のエネルギー自給率を高めることが可能です。

 

また、今後ますます電動車の普及が進む中で、充放電インフラの整備は不可欠です。早期にV2H設備を導入することで、エネルギーコストの削減だけでなく、将来的な価値ある投資にもなります。

 

V2H補助金を活用して賢く導入しよう

 

V2Hの設置は、家庭の電力利用をより効率的・持続可能なものに変えてくれる選択肢の一つです。

EV（電気自動車）を所有している、またはこれから導入する方にとって、補助金を活用した設置は非常に魅力的といえるでしょう。

 

特に福井県では、2025年も引き続き手厚い補助制度が用意されており、申請によって大きな負担軽減が期待できます。今こそ、賢くエネルギーを使いこなす第一歩として、V2Hの導入を検討してみてはいかがでしょうか？